Wired編集長でありLong tail理論の提唱者であるChris Anderson氏は、Wiredのビジネスカンファレンスの場にて、彼の"The Long Tail"に続く著書である"Free: The Future of A Radical Price"のトピックについて語った。彼はオンラインビジネスでは扱う製品・サービス(=コンテンツ)の限界コストがゼロに近づくことを挙げ、このような無料経済(Free economy)下のビジネス環境では、「デジタル化できるすべてのものは無料になる」と述べている。そして同氏は以下の通り、オンラインビジネスを成功に導く4つのルールを示した。
1. ベストなビジネスモデルはフリーミアム(free/無料 + premium/有料)
The best model is a mix of free and paid
2. リピーターを醸成する独占的な(他には無い)コンテンツには課金してはいけない
他で真似されるものを独占的な(他には無い)コンテンツとして課金してはいけない
【2009/6/16追記】
You can’t charge for an exclusive that will be repeated elsewhere
3. 最も人気の高いコンテンツには課金をしてはいけない
Don’t charge for the most popular content on your site
4. 課金するコンテンツはよりニッチ向けの方が良い
Content behind a pay wall should appeal to niches, the narrower the niche the better
これらのルールは一見不自然に見えるところもあるが、Long tail理論に立ち返って考えてみるとわかりやすい。通常Long tailのhead部分を形成する販売数量が多く人気があり独占的なコンテンツには課金しない代わりに、ニッチ向けのtail部分を課金することで本来head部分で得られる収入を超える規模の長さを創り出すことができれば、実は見た目ほどフリーライドされている訳ではない。ニッチ向けのコンテンツであれば単価をより高く維持できるかもしれないメリットもある。
今や無料の製品・サービスの質が有料のそれよりも高いことは珍しくない。その矛盾はiPhoneのApp Store(iTunes)でもよく見る光景だろう。限りなく複製される情報財を活用したビジネスモデルは目新しいものではないが、オンラインビジネスの本質を見極めていくことでこれまで語られなかった体系的なルールを生み出していけるかもしれない。
Related:
・フリーミアムモデルの成長セオリー
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・無料経済下でのビジネスモデル
Source:
・Chris Anderson’s Counterintuitive Rules For Charging For Media Online - TechCrunch
・「ロングテール」のアンダーソン氏が提唱する直感に反したオンラインメディア料金体系 - TechCrunch Japan

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